12月5日から12月11日までのメタレポートが発表されました。

先週一週間のデータは一体どうなっているのか見ていきたいと思います。

ミッドレンジロイヤルに脅威を感じた形なのか、テンポエルフがぐんと減りました。
ただ、あくまでBランクに限った話ですが、先々週の時点で当のミッドロイヤルは既に大した数ではなく、本来はあまり恐れる必要はありませんでした。

やはり安くて強い疾走ビショップと御旗ロイヤルが上位です。
疾走ビショップの方が安定して勝てていますが、テンポエルフもミッドロイヤルも減ったとなれば敵はいませんので、御旗ロイヤルも勝率を盛り返しています。
このランクにはまだ、アグロエルフの脅威は迫っていないようです。

先々週と同じく、安くて強い疾走ビショップと、安定して勝てるミッドレンジロイヤルが多数です。
やや勝率が下がっていますが、ミッドレンジロイヤルの優位はまだ揺るがないようです。
その下に超越ウィッチが来て、ほぼ同数の冥府エルフとミッドレンジエルフが続きます。
数は多くありませんが、アグロエルフが出現しはじめます。

ミッドレンジロイヤルの増加は相変わらずです。
それに疾走ビショップ、超越ウィッチ、冥府エルフが続きます。
テンポエルフは減少しているのですが、アグロエルフと合わせるとむしろ増加しています。
テンポで戦っていたエルフはそちらに移行したものと見ていいかと思います。

超越ウィッチ、ミッドレンジロイヤル、冥府エルフの三種が大多数です。
そのうちミッドロイヤル以外に優勢が取れる疾走ビショップもだいぶ戻ってきました。
注目のアグロエルフが大きく増加しているのがこのランクです。
報酬が欲しい人が多いので、このランクでは強い弱いがはっきり出ます。

勝率が高く、対戦数も増加しているアグロエルフは、かなりの期待株と言っていいでしょう。
低い勝率ながらどうにか頑張っているアグロヴァンパイアに続き、こちらは割と勝てているフェイスドラゴン、疾走ランプドラゴンが追い上げています。
エイラセラフビショップも見逃せないところです。
他は相変わらず壊滅状態です。

上位がこのままの速度で戦果を上げ続けるならば、100位入賞に必要なMPは35000を超えると思われます。
そちらに常人が追いすがることはできませんが、1000位入賞ならば大した倍率ではないかもしれません。
そろそろ1000位圏内をあきらめてファンデッキを使う人も増えてきたように思いますので、ロイヤル、ビショップ、エルフ、ドラゴン使いの方はまだまだチャンスがあるかと思います。

ミッドレンジロイヤル、超越ウィッチ、疾走ビショップ、冥府エルフ。先々週と変わりはありません。
ほぼ全体が横ばいの固まった環境の中、テンポエルフが減ってアグロエルフに移行し、高い勝率を残しています。

疾走ビショップ、エイラセラフビショップの優位は揺るぎません。
エイラ回復ビショップのほうがエイラセラフより数が多いのですが、ランクが上がるほどにセラフ搭載型が増えてきます。
そもそも、生成が難しいこと以外にはセラフを使用しない理由が多くありません。
高ランクのビショップがファルコンも隼も出してこなかったり、回復持ちフォロワーや忠犬以外の守護フォロワーを出してくるようなら、セラフ型を想定した方が無難です。

上位では疾走ビショップの構成が変化しており、テミスの審判を積んだり、忠犬の採用率が増えているようです。
通常型より速さで劣るため、ウィッチやロイヤルとの対戦成績はそれほど良くありませんが、以前よりオールラウンドに戦えるようになっています。
やや増加している各種ドラゴンにも強いようです。
マスターランクにおいては、アグロヴァンパイアの有利は完全に消えてしまいました。

相変わらず増加しているミッドレンジロイヤルです。
勝率も、そこそこ高い位置でほぼ下げ止まったようです。

超オールラウンダーのため、アグロエルフに直接狩られる心配はありません。
ただし、今の地位は、超越ウィッチ・冥府エルフ・各種ビショップの均衡の上に築かれたものですので、アグロエルフの出現によってこれらのバランスが崩れれば安泰とは言い切れません。
アグロエルフはこれら全てに高い勝率を残していますし、テンポエルフに続いて冥府エルフの減少は既に始まっています。

冥府エルフは増加から一転やや減少、テンポエルフは減少を続けています。
注目株のアグロエルフが勝率、増加率共にやはり目立ちます。
テンポエルフと混同されることも多いので、実態はもう少し多いのではないかなと思います。

アグロエルフは、環境初期に模索された軽いフォロワー中心のものではなく、風神やシンシアといった強力な全体バフを中心にした超攻撃的なもののようです。
テンポエルフに似ているけれど、『ゴブリンが入っているやつ』『森荒らしが入っていないやつ』と言えばわかりやすいかもしれません。
動きは、ミッドレンジロイヤルとほぼ同じです。
セージコマンダーの代わりに、自分もフォロワーを生み出せるシンシアが。
ノーヴィストルーパーの代わりに、使い回せる上に火力も上のリノセウスが入っている感じです。
風神が入っているためバフ要員には事欠かず、鉄壁の守護も持ち、隙がありません。

弱点をあげるなら、カード一枚でいきなり複数のフォロワーを出せるロイヤルと違い、失ったフォロワーの補充が難しいことです。
今のところは手札増加をやや軽視しており、代わりに序盤の展開に強いゴブリンが入っていますので、他のエルフほどフェアリー補充が得意ではありません。
そもそも速攻を得意とする代償に、冥府との両立も難しくなっています。
普通の冥府デッキに入らない、ゴブリンなどの手札補充と無関係なフォロワーを見たら、冥府も運命も森の意志も無いものと割り切り、除去と守護に徹したほうが良いでしょう。

超越祭りなのですが、超越ウィッチに圧倒的に強く、他の環境上位職も止めてくれそうにないアグロエルフが増加しました。
ウィッチとしては相性が悪すぎてできることは多くありません。
今のところは大した数ではありませんが、他職が止めきれず、増加を続けるようなら転職も考えた方がいいかもしれません。

アグロヴァンパイアの得意とするデッキは減り、苦手な相手が非常に多くなっています。
アグロエルフが止まらなかった場合、お得意様であるウィッチの減少すら考えられます。

上位のデッキ多くに勝てるフェイスドラゴンが人気ですが、上のランクではそれなりに対策が練られ、勝率も多少落ちてきました。
今回は、疾走ランプドラゴンの増加に注目です。

疾走ビショップを除き、多数派のデッキは展開が早くありませんので、PPブーストが不可能ではなくなってきました。
使いどころが無くなったと散々な言われようだったジェネシスドラゴンも、今ではそれなりに見かけます。
かと言って対策が練られるほど多数という訳でもなく、今回異様な勝率を誇るアグロエルフの陰に隠れていることもあって、まだまだ狙い目と言えます。

マスターランクでのみ、アグロネクロの勝率が高いです。
他ではあまりふるいません。
もはや、ネクロマンサーという職の強さがどうこうではなく、ネクロマスターの皆さんがただただ強いといった様子です。

完全に硬直したと思われていた環境ですが、アグロエルフが勝てるということになれば、高ランクになるほど激変するものと思われます。

テンポエルフだけでなく、狩られる側だった冥府エルフの使い手までアグロエルフに流れてしまえば、超越ウィッチを続ける人も減るでしょう。
ウィッチより勝ちにこだわる人の多いビショップも鞍替えするでしょうし、何より、有利な相手をどんどん駆逐されて更に自分が狩られる有様では、流石にヴァンパイアの人もやっていられなくなるのではないでしょうか。
全てはアグロエルフ対策が立てられるかどうかにかかっています。

ただ、新パックのリリースが迫っていますので、それまでに超越ウィッチも冥府エルフも狩りつくされてエイラセラフが舞い戻ってくるところまで環境が回るかは微妙なところです。
超越、冥府やドラゴン、疾走ビショップを続ける人は、勝てるうちに勝ち星を稼いでおいたほうが良いかもしれません。
事実上環境トップといえるミッドロイヤルの人は、彼らよりもっと急いだ方が良いでしょう。いつまでも獲物がいてくれるとは限りません。
もちろん、勝ち馬に乗ってアグロエルフを始めるというのも魅力的ではあります。